【地域への感謝と共に】日疋好春氏インタビュー第2話「地域との連携による事業展開」

<日疋好春氏 プロフィール>
 1971年生まれ。株式会社ひびき代表取締役社長。1992年株式会社ひびきを設立。埼玉を中心に飲食店、テイクアウト専門店など18店舗を運営。
http://www.hibiki-food.jp/ 

 

第2回目は、日疋社長に株式会社ひびきの強みでもある地域の活性化を目指した事業展開について、聞いてみました。

地域との連携による事業展開

埼玉や東京を中心に飲食店、テイクアウト店(のれん会含む)を経営しています。地産地消を掲げ地域経済の活性化を目指した事業展開を行っています。また、民間異業種交流にも力を入れ、「川越」周辺を地盤として活躍する若き経営者やクリエイターが集まって活動を共にする「川越style倶楽部」としての活動に取り組んでいます。倶楽部の活動としては、毎月の定例会、勉強会、そして現在は年に一度のペースで海外にてイベントを行い、埼玉川越の食や文化、観光などのPR活動を積極的に行っています。

また、昨年から東京国際大学で寄付講座を開講しており、「トレーサビリティーを活用した海外ビジネス連携」という講座名で、海外展開に必要な食品安全基準などの情報収集や翻訳といった実務を学生に実践してもらっています。

今年は中国、シンガポールにも子会社を設立し、今後も販路拡大のため、アジアやアメリカへの輸出を行う計画になっています。

地域の情報発信機能を持った飲食店の展開

東武東上線川越駅近くにある「黒豚劇場川越入り口店」は川越style倶楽部のサポートにより出来上がったお店です。「地産地消」、「安心、安全、体に良い」をコンセプトとして、地元野菜を使った料理や埼玉の地酒などを提供しています。この取り組みは、農林水産省の農商工連携88選にも選ばれています。

また、東京都江東区にある深川住吉駅店は埼玉東松山のみそだれやきとりの味を多くの人に食べていただこうと、東松山、埼玉のアンテナショップとして位置づけられたお店です。深川住吉駅店を開店してからは「東京で食べられるご当地グルメ」などのタイトルで雑誌などでも多く取り上げられるようになりました。「当社はお客様や地域の人々に育てられ、地域社会の大切さを学びました。

私の経営理念は社会貢献です。」と日疋社長は、語ってくれた。

編集後記

インタビューを通じて、日疋社長が持つ地元埼玉への深い愛情を感じる。その背景には、自分を育ててくれた地域への恩返しの気持ちがあるのではないかと思う。地域の活性化を通じて企業としても成長していく。株式ひびきは、その良いモデルケースなのではないのかと感じた。