【創業35年を迎える博多で老舗の炭火焼鳥屋】ー鳥正

博多のやきとり屋さんとは?

福岡県福岡市(博多)には豚骨ラーメン店と並び焼鳥屋が星の数ほど点在している。その中で生き残り、繁盛させていくには、お店のこだわりを持った上で勝負をしないと、旨い料理が溢れる博多で舌が肥えたお客さんを納得させる事はとても至難である。

焼鳥とは言っても博多では関東、関西とは違って、鳥だけでは無く豚肉やお店によっては牛肉、魚介類、野菜など様々な食材を串打ちしたネタがあり、その全ての串ネタが『焼鳥』として庶民に親しまれているという食文化的な風土がある。だからと言って博多では浅く広くは通用しない。深く広くでなければならない。

博多の一般的な焼鳥屋では何も注文せずともまず最初に酢タレ(酢醤油)のかかったキャベツが皿に盛られて出てくる。これは、ほとんどの店が無料で出しているサービス品のようなものでお通し(つき出し)とは違う。サービス精神旺盛な博多の商売人の特徴がここに表れている。キャベツの価格が高騰した場合は、博多の焼鳥屋は泣かなければならないと言う。

【創業35年を迎える博多で老舗の炭火焼鳥屋】

そんな博多で創業35年を迎える鳥正は、時代を乗り越え、今も厳しい博多で元気に勝負し続けている。人がひしめき合う都心部から離れた郊外都市(福岡市早良区)で勝負しているだけに真剣さに抜かりはない。

この店の特徴は、 ①他店や市販の物と比べ、酸味が強すぎないように調合した酢醤油で小さなお子様もキャベツをバリバリ頬張って食べられる酢タレ②注ぎ足し35年、素材本来の味を邪魔せぬように甘味を若干抑えた甘タレ③味噌豚ばらや味噌和牛さがり等に使用する肉味噌である。特に、この店自慢の肉味噌は、この店を特徴づける味ではないかと思う。何種もの調味料、擦りおろした果汁や香味野菜を配合しておりコクがある濃厚味噌である。

また、もう一つの特徴は、鳥肉や豚肉、牛肉(当店では希少な和牛を使用)はもちろん魚介類、そして様々な食材(野菜類やチーズ、からし明太子等)を豚バラスライスやベーコンで巻いて串打ちしたアラカルトメニューを含め、串ネタは全部で60種類以上を数える。これは博多の焼鳥と言えども屈指の品揃えだと思える。
例えば、鳥肉と言えばもも肉や胸肉、せせり(首肉)、砂ずり(砂肝)、肝など10種ほどの部位があるように豚肉、牛肉に関してもいろいろな部位を串打ちしている。ちなみに、これは当店を創業させる以前に精肉店を営んでいた大将の知識と経験が活かされていると言う。魚介類は、ししゃも、海老、サザエ等。アラカルトでは、チーズとミニトマトをベーコンで巻いたトマト巻や、爽やかな風味のしその葉と山芋を豚バラで巻いた山芋巻。さらには、チーズと食感を出す為にアスパラを同時に豚バラで巻いたチーズ巻等、どれも手間をかけた品々でお客様を楽しませていると言う。
やきとり好きな人なら、博多の食文化が根付いた炭火焼鳥 鳥正へ行ってみるのも面白いと思う。

鳥正の店舗情報

住所:福岡県福岡 市早良区干隈四丁目19-11

TEL: 092-863-2588

店名:焼鳥 鳥正 (とりまさ)

http://r.tabelog.com/fukuoka/A4002/A400203/40008324/